鉄地竪丸形　富士見西行図鐔　在銘　岩本昆寛　花押　高肉彫　角耳小肉　専用桐箱入

鉄地竪丸形富士見西行図鐔、在銘岩本昆寛、花押、高肉彫、金銀赤銅象嵌、片櫃孔、角耳小肉、専用桐箱入りです。

富士見西行図は、日本画の画題としても狩野派や浮世絵等でもよくある図で、鎌倉時代の歌僧、西行法師が笠と包みを持って富士山を仰ぎ見るという図です。

遥か遠景に見えるのは、金象嵌の三保の松原でしょうか。富士山はそのまた向こうです。

杖をついて佇む西行法師の笠、表情、草履の細かい描写まで実に見事に作られています。

西行の気配に気づいて飛び立つ水鳥や、金象嵌の葦も丁寧に作り込まれ、大変に風情のある完成度の高い逸品です。

裏面には銘と、これまた細かく彫られた松の木が二本。小さな鐔の表裏で見事な世界観を形作っている稀代の傑作です。

「刀剣美術」第511号の14ページに岩本昆寛の銘についての解説が載っています。※本は付きません。

岩本昆寛は、岩本家四代目良寛の養子と、五代目良寛の養子の二人いるようですが、詳細は不明です。

横谷宗珉、奈良三作に匹敵する名工と評する識者もいるようで、非常に評価の高い鐔工です。

古いものなので、経年の汚れや錆、スレは見られますが、象嵌抜けもなく非常に良い状態です。画像でご確認下さい。

光の影響により、色が微妙に実物とは違って見える場合があります。また、パソコンやスマートフォンのブラウザによっても多少の違いがございます。ご注意下さい。

サイズ
縦：7.38cm
横：6.95cm
切羽台の厚さ：約4.5mm
重さ：約127.8g
茎孔、縦：2.79cm、横：7.5mm

※鍔立ては付きません。
※本は付属しません。

刀装具 鐔 鍔 つば 日本刀 刀剣 脇差 短刀 拵 外装

種類...鍔

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